急変

整骨院・整体院での急変どうしたらいい!?

骨次郎
どうも骨次郎(@honejirou)です。

今日は整骨院・整体院でもしも急変が起こった時はどう対処したらいいのか書いていきます。

院内で急変が起きると普通に焦りますよね(^▽^;)

基礎疾患を持った患者さまや急に具合が悪くなってしまった患者さまが出た時、整骨院・整体院でどのように対処すれば良いのか

この記事を読むことでもしも整骨院・整体院で急変が起きた時にどのように対応すれば良いのかがわかります。

それではさっそくやっていきましょう!

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急変って・・・・・?

急変

急変とは急激に容態が悪化することです。

さっきまでは普通にしていたのに、、突然倒れた

いきなり胸を抑えて苦しそうにしているなど

人はいつどのように容態が変化するかわかりません。

例え整骨院・整体院でも来院している患者さまやお客様の容態が突然急変することは考えられます。

そんな時にどのような対処をすれば良いのか勉強しておくと、いざという時に対処できます。

病院や介護施設で働く先生は高齢で基礎疾患をお持ちの方が多いと思うので、リスク管理は重要ですよね

急変時はどうしても焦りやすいので冷静な判断ができるよう、まずは自分を落ちつかせて対処法を考える必要があります。

骨次郎もデイケアで働いている時に急変があると焦ってしまい、冷静な判断が出来なくなりそうな時が結構ありました。

骨次郎

その時はPTの先生にとてもお世話になって色々学ばせてもらったワン!

急変時はまず自分を落ちつかせることが大切

どんな時に急変が起こる?

はてな

急変がどんな時に起こるかは予測不能です。

その為、普段から急変時の対処をシュミレーションおくと急変時に素早く動くことができます。

急変は基礎疾患や持病を持っている方に多いです。

基礎疾患は以下

1.慢性呼吸器疾患
2.慢性心疾患 (高血圧を除く)
3.慢性腎疾患
4.慢性肝疾患 (慢性肝炎を除く)
5.神経疾患・神経筋疾患
6.血液疾患
(鉄欠乏性貧血と、免疫抑制療法を
受けていない特発性血小板減少性
紫斑病・溶血性貧血を除く)
7.糖尿病
8.疾患や治療に伴う免疫抑制状態
8-1悪性腫瘍
8-2 関節リウマチ・膠原病
8-3 内分泌疾患(肥満含む)
8-4 消化器疾患
8-5 HIV感染症・その他の疾患
や治療に伴う免疫抑制状態
9.小児科領域の慢性疾患

引用元:基礎疾患厚生労働省

上記の疾患を持っている方は容態が急変する可能性があります。

カウンセリング時に既往歴は聞くと思うので、基礎疾患を持っている方は注意しておきましょう。

また、季節によっても急変の起こりやすさは変わります。

春秋は喘息などの呼吸器疾患が酷くなったり

は熱中症や脱水症状、

はヒートショックによる心筋梗塞や脳梗塞などに気をつけなければいけません。

患者さまの既往歴や季節、環境やその日の体調によってコンディションは変わります。

いつ急変が起きるかはわからないので備えをしておきましょう

急変が起きる前のマインドセット

マインドセット

では急変が起きる前にどういうマインドが大事なのかを書いていきます。

普段からの心構えで急変にいち早く気づくことができます。

また、後半は考え方について書いていきます。

  • 患者さまを思う気持ちを大切にする
  • 普段から変化をとらえようという気持ちを持つ
  • いつもフラットな気持ちでいる
  • ボトムアップ
  • トップダウン

順番に説明していきます。

患者さまを思う気持ちを大切にする

普段から患者さまに接する時は患者さまのことを考えて施術や話しをすることと思います。

患者さまに信頼してもらえるように、気遣いや言葉使いに気を付けながらコミュニケーションをとるなど

自分のことばかり考えずに患者さまのことを考えて患者さまと接するという気持ちが大切です。

普段から変化をとらえようという気持ちを持つ

患者さまに会った時にかなりの変化があれば多くの人が変化に気づきます。

しかし、いつもとほんの少ししか違いがない時は普段から変化に気づこうという気持ちがないと少しの変化に気付くことはできません。

どうせいつもと同じ、何も考えずに患者さまをみているのであれば注意が必要です。

いつもフラットな気持ちでいる

セラピストはどうしても経験が増えてくるとこれは○○だなと経験で判断してしまうことがあります。

経験を積めば積むほど早急に判断してしまうのは時に危険で誤った判断に繋がるので気を付けないといけないところです。

自分の判断が正しいとは限らないという気持ちを持ち、普段からフラットな気持ちでいることで思い込みやリスクを回避することができます。

ボトムアップ

ここからはマインドセットというよりも考え方になります。

普段のカウンセリングやリハビリにも使える考え方です。

ボトムアップは1つ1つの情報を集めてそこから1つの結果を導き出す方法です。

腫脹がすごい

限局性圧痛がある

異常可動性がある

↓↓↓

骨折かもしれない

というように様々な角度から推測するので見落としが少なくなります。

トップダウン

トップダウンはボトムアップとは逆でカウンセリングや検査、テストなどからはじめに予測を立て、それを裏付ける証拠を集めていくという方法です。

骨折してるかもしれない

↓↓↓

☑腫脹はどれくらいか?

☑限局性圧痛はあるか?

☑異常可動性があるか?

↓↓↓

やっぱり骨折してそうだ

というような感じ

トップダウンの方が判断の時間が短くはなりますが、はじめの予測が間違っていたり、都合のいい証拠を集めてしまうと

間違った結論になってしまうことがあるので注意が必要です。

 

急変が起きる前のマインドセットや考え方で急変する前に対処できたり、いち早く急変に気づくことができるので

普段のマインドセットや考え方も大事です。

急変が起きた時の対処法

対処

では急変が起きた時の対処法について書いていきます。

もちろん対処法に絶対的な正解はありません。

その時や人、環境で柔軟に対応する必要があります。

ここでは整骨院・整体院で急変が起きた時の対処法です。

  • 周囲の人に知らせる
  • フィジカルアセスメント&バイタル測定
  • 記録する
  • 対処

順番に説明していきます。

周囲の人に知らせる

急変が起きたらまずは周囲の人に知らせましょう!

受付さん、他のスタッフなどに声をかけて急変が起きたことを知らせます。

周囲の人に知らせておくことで第一発見者は患者様から目を離さないようにでき

他の人に救急車を読んでもらう、AEDを持ってきてもらうなどの対応をしてもらえます。

正直一人治療は急変が起きた時に他の人に知らせることができないのでリスクにはなります。

一人治療院の人は他の患者さまなどに協力を求めましょう

急変が起きたら周囲の人に知らせて協力を頼む

フィジカルアセスメント

次に患者さまの容態を確認します。

フィジカルアセスメントは名前の通り、身体を評価するもので

機械を使わず

視る(視診)触る(触診)聴く(聴診)叩く(打診)

などをおこない身体の容態をつかもうとすることです。

確認するフィジカルアセスメントは以下

  • 呼吸器
  • 循環器
  • 脳神経
  • 運動器
  • 疼痛
  • 消化器
  • 嚥下

それぞれのアセスメント方法は長くなるので別に書きます。

フィジカルアセスメントをして気になる部分はメモを取っておきましょう。

フィジカルアセスメントをおこない患者さまの容態を確認する

バイタル測定

次に患者さまのバイタルを確認します。

聴診器や血圧系、サチレーションを使いバイタルを測定しておきましょう。

  • 血圧
  • 脈拍
  • SpO2
  • 体温

上記のバイタルを測定し、メモを取っておきましょう。

血圧は正常か?不整脈は出ていないか?SpO2は下がっていないか熱は出ていないかなどなど

さらにできる人は心音や呼吸音を聞くことができればいいですね!

バイタル測定し、メモを取っておきましょう

記録する

急変時は最悪のことを想定して常に記録を取っておきましょう

何時に容態が急変したか、何時にバイタル測定をしたか、その後の対応などの詳細を記録して書類に残しておくことで

聞かれた時に詳細を説明することができます。

もしも亡くなってしまって警察が来た時にも書類を残しておくことで詳細を話せるのと証明にもなります。

急変が起きた時には受付さんか他の人にメモを取ってもらいましょう。

一人治療院の人はなかなか難しいので、スマホで録音とかでもいいかもしれません。

急変時は記録をとることを忘れずに

対処

ではその後の対処ですが、整骨院・整体院でできることは限られています。

すぐに救急車を呼ぶか、AEDを使う、もしも薬を持っている場合は舌下投与する、低血糖症状であればアメやブドウ糖を食べさせるなどなど

その時の状況によって対処は変わります。

どうしたらよいのかはリスク管理を勉強してシュミレーションしておく必要があります。

院内で○○の時はどのような対処をするかシュミレーション(ロールプレイング)をしてディスカッションしておけるのが理想です。

リスク管理は本を読んで勉強しておきましょう。

急変が起きる前に備えておきたい物

聴診

急変が起きる前に備えておきたい物は以下

◎血圧計


MDF アネロイド血圧計 MDF808M04(ネイビーブルー)

血圧計のマンシェットはAmazonが安いのでオススメです。

できれば電子ではなく聴診器を使って測りましょう!

◎聴診器


リットマン ステソスコープ クラシックIII ブラック/シルバー 5620

Dr.看護師さんPT.OTほぼみんなリットマンの聴診器を使っています。

聴診器はリットマン一択です。

Amazonが楽天よりも安いですね

◎サチレーション


富士コンテック パルスオキシメーター 医療機器認証 FC-P01/W ホワイト 酸素濃度計 医療用 看護 家庭用 介護 国内検査済

サチュレーションはSpO2(血中酸素飽和濃度)を測るのに使います。

◎体温計


オムロン 電子体温計 けんおんくん わき専用 MC-681

今はコロナで簡易的に検温できますが、体温計は腋窩で測る方が正確性が高いので腋窩のものを用意しておきましょう。

 

◎おまけ


AIZENメディカルペンライト(ニップル球タイプ) 瞳孔ゲージ12サイズ ネイビーブルー AZPH-421B 日本製

瞳孔の対光反射をみるペンライトもあるといいかも?

 

上記で紹介したものがない方は普段から使えるものなので早めに購入しておきましょう。

あとはAEDの場所を把握しておくことも重要になります。

整骨院・整体院での急変時まとめ

まとめ

急変が起きる前のマインドセット・考え方

  • 患者さまを思う気持ちを大切にする
  • 普段から変化をとらえようという気持ちを持つ
  • いつもフラットな気持ちでいる
  • ボトムアップ
  • トップダウン

急変が起きた時の対処法

  • 周囲の人に知らせる
  • フィジカルアセスメント&バイタル測定
  • 記録する
  • 対処

今日は整骨院・整体院での急変時の対処法について書いてきました。

整骨院・整体院では病院や介護施設と違い比較的症状が軽い人が多いですが、中には基礎疾患を持っていたり、症状が重い方も来院されます。

急変が起きた時にしっかりとした対処ができるように普段から勉強、シュミレーションしておく必要があります。

いつどこでどうなるかわからないので緊急時のために備えをしておきましょう。

備えあれば患いなしですぞ。

整骨院・整体院での急変時の対処法少しでも参考になれば幸いです。

それでは今日はこの辺で

 

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